先週は不動産コンサルタントの研修会があり、知識と情報収集の為に1日参加して参りました。

プロの現役コンサルに混じって頭をフル回転させながら勉強する事は緊張感もあるものの沢山の刺激を受ける事ができ、自分のいる位置の確認にもなります。

午前中は講義、午後からは与えられたモデル地主様に対して事業プランを作成、発表します。

3時間程かけて投資の収支を考えながら地主様の要望や事業地の周辺環境を考慮し、イメージを膨らませて建築をプロデュースします。

建築業者とは根本的に違うのがどんな事業をここで行うかの視点で考えます。

これが弊社の建築モデルですと言う商品を販売するのとは大違いの発想です。

コンサルタントはどこかのメーカーに癒着していないので自由に発想・提案出来ます。

事業立案に向けた作業手順は市場のマーケット調査、周辺に必要な事業、需要があるのに供給が少ない物を探します。

年齢層や人口分布等も参考にします。

次に地主様の要望を踏まえながら仮説を立てます。

マンションであれば何階建て、どんな間取り、敷地の活用に最適な建築のボリューム、事業が出来る立地であれば適する事業、建築ボリュームに見合う駐車台数、配置等。

その次に投資指標である収入、コスト、利回り、資金回収年、手元に残るキャッシュフロー、支払う税金等です。

コンサルタントは不動産の知識だけでは成立ちません。

何も無い所に事業を提案するには建築と税務、金融の知識を駆使して事業の根拠を説明します。

この3つの角度それぞれにおいてリスクもリターンも想定した上で提案していきます。

コンサルタントは数字化したデータを沢山お見せしながら数字が示す安全性を読み解きます。

融資の組立てにおいても融資条件は銀行任せにはしません。

融資額、返済年数、金利も事業規模から仮説を立てます。

債務返済比率である返済の余裕度も数字化します。

融資額とのバランスや借入金の返済の安全度を高める為自己資金の投入額も計算からご提案します。

これからの時代、不動産活用の分野において事業が成功するか否かは不動産コンサルタントをパートナーに持つかどうかだと思います。

皆様がゆっくりした時間をお過ごし出来る様皆様に代わって難しくてやりたくないような手間のかかる作業をし、安全な事業のプランを練って現実の形にしていく為に時間を使っています。


それがパートナーの役割だと思っています。